この記事を読むと、「怒り」のコントロールがしやすくなり、身体が楽になりやすい方法がわかります。
「気がつくとイライラしている。気分も良くなくムダだと解っていますが、止められません。」
私も「思い出し怒り」して、拳を握る場面が時々あります。修行が足りないなと思います。(笑)その「怒り」の正体とはなんでしょうか?「怒り」の実体が見えれば解決策がうかぶますよね。
断定的だと「怒る」
そのヒントは、怒るときの言葉にあります。
「〜べき」「当然〜だ」
なんて言葉を発しますね。これらの特徴は、断定的だということです。予め決められたルールに沿っていないので、非難されるのが当たり前。という言い分ですね。
自分の期待値との差があると「怒る」
でも、「怒り」の対象は必ずしもルール破りとは言えない場合も多いと思います。例えば、
電車は定刻通りに来るべきだ。遅れてけしからん。
と怒るとします。定刻は鉄道会社のルールとはいっても、事情によっては遅れることもあるでしょう。温厚な人でもそれを解っていながらも忘れてしまう場合もあります。それは、自分の期待値との違いを最優先で考えてしまうからでしょう。この温厚な人は、「大切な待ち合わせに遅れたくない」という個人的期待値があったのかも知れません。
「怒り」の共通点は「余裕の無い」こと
これら「怒り」の原因は、出来ことに対する自分の解釈が「0100判定」になっていることによります。「0」か「100」か、つまり中間がないんですね。これは自分のせいだけではありません。今、目や耳で入ってくる情報では、「良いか」vs「悪いか」、「誠実な人か」vs「悪意の人か」などと、極端で「わかりやすい」ものが増えています。この「わかりやすい」が曲者で、我々の判断を狭め、思考することを停止させる影響があると思います。
今からできる「怒り」のコントロール法
■ 「ABC判定法」
「0」か「100」だと「怒り」の確率が高くなりますが、受験模試のABC判定のように「怒り」判定の目安を作ると「怒り」の確率が低くなります。
先程の電車の例で説明すると、
- A判定:60分遅れた。
- B判定:20分遅れた。
- C判定:5分以内で来た。
とすると、大体怒らなくて済むのではないでしょうか。日本の鉄道は優秀なので、大きな事故がない限り、大きな遅れはないでしょう。副産物として、次回より時間に余裕を持って行動できるようになると思いますので、ますます「怒り」は遠のくかも知れません。(笑)
■ 怒りの裏にある自分の意思を見出し、自分を褒める
- 理由:あなたが「怒る」理由を書き出す
- 分析:その理由を感じた自分の意志を汲み取る
- 称賛:意思を感じた自分を褒めてあげる
先程の電車の例で想像すると、
- 理由:その場所に時間通りに着くことを邪魔しないでほしい。
- 分析:そうか、大切なその人にそれだけ会いたかったんだね。
- 称賛:守りたいものが有るんだね。
「怒り」は瞬間なので、その場ではこのコントロール方法はやりにくければ、一日の振り返りのとき、ゆっくり行うと良いかも知れません。
心安らかな人は、ヤナギのようにしなやかに生きる
人生の基本は、「自分にコントロール出来ないことには、注力しない」ことだと思います。世の中では、自分にコントロール出来ないことが殆ど。ただし、努力を諦めるという訳ではありません。自分にできることは精力的にこなす必要があります。この場合で言えば、自分の「解釈」はコントロールできます。その方が、人生が楽になると思います。
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