この記事を読むと、再び自分に自信が持てるようになります。
「仕事をしていて、時々、自分は価値がないのではと思うことがあります」
私も無価値感に囚われて自分を見失い、自分を責めていた時期がありました。居なくなりたいなどと思ったこともあります。結構辛いですよね。
『価値』はそもそも何でしょうか?
辞書を調べると、
- その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。
- 商品が持つ交換価値の本質とされるもの。
とあります。
『価値』とは誰かから評価され認められた結果だと思います。他人視点、他人の目線で自分が判定されている状態をイメージします。お金は『価値』の交換をするものです。だから、労働に対して給料が支払われる。買い物ができる。商品のそのものというより、商品の『価値』を買うのです。『価値』はお金だけでなく、行動や評判の場合もありますね。だから、実績を出した人は期待値が高く、「あの人はすごい」と『価値』を大きく感じるのです。
『価値』を重要視するのは承認欲求のワナ
何故、人は『価値』を求めるのでしょうか?それは生き残る本能によるものです。マズローの欲求5段階説はご存知でしょうか?人間が生きていく上の実現したい欲求を5段階レベルで表現した学説です。以下に、リストで表示します。
マズローの欲求5段階説
第1段階:生理的欲求 | 生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求 「食欲」「排泄欲」「睡眠欲」 |
第2段階:安全欲求 | 安心・安全を求める欲求 |
第3段階:社会的欲求 | 他人や組織から受け入れられたい欲求 |
第4段階:承認欲求 | 他者から認められたい欲求 |
第5段階:自己実現欲求 | 「あるべき自分」になりたい欲求 |
現在の日本人は、生活保護制度もあり、経済も安定しているので、特別な理由がなければ、1段階や2段階をクリアしている人が多いでしょう。『価値』は4段階目の「承認欲求」を刺激します。その為、他人の『価値』に翻弄されることになります。というのは、他人の『価値』は曖昧で、時に大きく変わり、組織によっても変わるからです。他人の価値観にいつも合わせるのは、不可能ですね。あなたは会社の方針で人生を生きているわけではないはず。承認欲求を重視すると人生が苦しくなります。承認欲求については、ベストセラーの『嫌われる勇気』が詳しく、一読をお勧めします。
『価値』を諦めて、損しようと決めると人生が変わる
ここで質問です。あなたは、同僚の『価値』について深く考えて接していますか?普段あまり気にしていない人が、多数派だと思います。もし、あなたが上司で、相手が出来ない部下だったら関心があるかも知れませんが、それは上司としての責務で、あなたが、出来ない場合はあなたを指導する必要があるからです。しかし、自分は区別無く、『価値』を拡大解釈して、辛く思ってしまいますが、人は自分で精一杯、よっぽどデキる人以外には他人に関心がありません。そう思うと、気が楽になりませんか?
私もそうですが、他人の期待に答えたいという欲求に、時々、駆られます。承認欲求は本能なので、仕方ありません。(笑)期待に答えることで、『価値』を感じてもらい、他人との差別化ができて、人気や収入を得ることが出来ます。それが資本主義社会の原理なので、この世界に住んでいる以上、避けて通れないと思います。しかし、他人の価値観に左右されている限り、ゆったりした人生が送れるとは思えません。今の仕事があなたの人生のすべてでは無いのではないでしょうか?
ではどうすればいいか?私の意見ではありますが、『価値』を諦めて損をする覚悟を決め、今『価値』を到底提供できないなら、出来ない自分を認めて、できる範囲でやり遂げるというものです。見放されなくない、損したくないという感情をグッと堪えて、出来ない自分を受け入れてあげましょう。
具体的には、出来ないことは、最初、「20%の出来でやりきる」のがいいと思います。20%できたら、30%、40%と自分を高めていきます。そうしたら、気がついたら100%以上の自分になっていると思います。
成長していくと、自分だけの本当のゴールが見えてくる
人は、一気に成功したいと思っています。でも、誰でも大勢が注目するような成功を手に入れることができるわけではありません。注目されるアスリートは、ほんの一握りです。一般的でわかりやすい成功に囚われると、今の自分とのギャップが大きくて動けなくなります。それは今からエベレスト山の山頂を目指すようなものです。小さい山で成長していき、それでも行きたくなったらエベレストを目指すのが、無理の少ない人生だと思います。
おもしろいのが、成長していくと、自分の本当の『成功』が見えて来ることです。それは、一般的な『成功』ではないかも知れませんが、自分のゴールです。例えば、野球人口は500万人とも言われています。小中高、大学と大勢の人が野球をしていても、プロ野球で活躍できる人はわずかです。ですが、プロ野球選手になれなくても、野球が好きで楽しんで続けるうちに、草野球で優勝したり、野球Youtuberとして有名になった人も多くいますね。その人達は、着実に成長していって、自分らしく楽しんだ人達だと思います。
「成功にとらわれるな!成長にとらわれろ!」本田圭佑
サッカー元日本代表の本田圭佑選手は、成長に囚われろといいます。成功にとらわれると苦しいですが、自分の成長を中心に置けば、自分らしい人生が自ずとやってくると私も信じています。
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